仮想通貨とは?初心者向け完全ガイド仮

仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上で使える新しい電子マネーのことです。円やドルのように中央銀行が発行する通貨とは異なり、ブロックチェーンという技術で取引履歴が管理される分散型のお金です。紙幣や硬貨の実体はなく、すべてデジタルデータで運用されます。代表例は世界初の仮想通貨「ビットコインBTC)」やスマートコントラクトを実装した「イーサリアム(ETH)」などです。本記事では完全初心者向けに仮想通貨とは何かから仕組み・メリット・デメリット、代表コイン、投資リスク、始め方、FAQまで丁寧に解説します。口座開設や購入方法、保管方法など関連記事へのリンクも案内しているので、あわせて参考にしてください。

仮想通貨(暗号資産)とは

仮想通貨(暗号資産)は、ブロックチェーン技術を使った「新しい電子マネー」の総称です。ブロックチェーンとは、取引データを暗号技術でつなげて分散管理する仕組みで、改ざんされにくい特性を持ちます。従来の銀行や政府が発行するお金とは異なり、中央管理者がいません。例えばビットコインは2009年に登場した世界初の仮想通貨で、発行上限が2100万枚と決まっており、スマホやパソコンを使って国境を越えた送金や決済ができます。イーサリアム(ETH)は2013年に生まれた技術プラットフォームで、その暗号資産であるイーサはビットコインに次ぐ時価総額を誇り、スマートコントラクト機能やDeFi・NFTなどで注目されています。なお、2020年5月の改正法以降、仮想通貨は正式に「暗号資産」と呼ばれています。

仮想通貨の仕組み

仮想通貨はインターネット上で取引されるデジタル通貨で、ブロックチェーン技術を使って安全に管理されます。ブロックチェーンでは、取引データを一定量(ブロック)ごとにまとめ、暗号(暗号化)をかけてチェーン状に連鎖させます。このブロックチェーンのコピーが世界中のネットワーク参加者に分散して共有されるため、仮想通貨の取引内容は透明性が高く、不正な改ざんが極めて難しくなります。また、多くの仮想通貨ではマイニング(採掘)と呼ばれる計算作業で取引承認を行います。マイニングとはコンピュータで複雑な数学的問題を解き、新しいブロックを生成する作業で、成功すると新規発行のコインが報酬として得られます。これにより、参加者全員で取引を検証しながら通貨を発行する仕組みが成り立っています。

仮想通貨のメリット・デメリット

メリット

  • 安い手数料 – 銀行を介さずに直接送金できるため、国際送金でも手数料を抑えら れます。
  • 高速な送金 – 送金処理はシステムが自動で行うため、海外送金でも 数分~数時間で完了します。
  • 少額から投資可能 – 1円未満から買える銘柄も 多く、小額の資金でも投資できます。
  • 24時間取引できる – 仮想通貨市場は年 中無休で動いており、いつでも売買可能です。
  • 将来性 – ブロックチェーン技 術の応用範囲拡大に伴い、新たな価値が期待されています。

デメリット

  • 価格変動リスク – 価格の変動が非常に激しく、短期間で大きく値上がりすること もあれば、大幅に下落することもあります。
  • 決済速度の課題 – 承認作業に時 間がかかる銘柄もあり、即時決済が難しい場合があります。
  • セキュリティリスク – オンライン上で管理するため、取引所のハッキングやパスワードの紛失による盗難リスクがあります。
  • 規制リスク – 国や地域によってルールが整備途上で、法規制の変更によって価格や取引環境に影響が出る可能性があります。

代表的な仮想通貨(暗号資産)

ビットコイン(Bitcoin/BTC)

ビットコインは2009年に登場した世界初の仮想通貨で、発行上限が2100万枚と決まっています。中央銀行などの管理者が存在せず、P2Pネットワークによる分散型システムで運営されています。国境を越えた送金が可能で、仮想通貨市場では最も時価総額が大きい通貨です。ビットコインは分散管理と暗号技術により高い信頼性を実現しており、価値の保存手段や送金手段として広く利用されています。

イーサリアム(Ethereum/ETH)

イーサリアムはヴィタリック・ブテリン氏により考案されたプラットフォームで、その中で使われる通貨がイーサ(ETH)です。イーサはビットコインに次ぐ時価総額を誇り、取引処理を柔軟にするスマートコントラクト機能を持つのが特徴です。NFT(非代替性トークン)やDeFi(分散型金融)の多くはイーサリアム上で動作しており、開発者コミュニティも活発です。

その他の主要コイン

ビットコインやイーサリアム以外にも、リップル(XRP)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、カルダノ(ADA)など多数の仮想通貨があります。これらはアルトコインと呼ばれ、用途や術的特徴は各々異なります。将来性や技術性、実需などを比較しながら、自分にあった通貨を選ぶことが重要です。

仮想通貨投資の注意点

仮想通貨投資には多くの注意点があります。まず、前述のように価格変動が激しいため、投資資金を一瞬で
失うリスクがあります。市場価格を常に確認し、投資する金額は生活資金に影響しない範囲に抑えましょう。さらに、セキュリティ対策は必須です。二要素認証(2FA)の設定や、ハードウェアウォレットで資産を保管するなど、万全の対策を取ってください。

また、投資詐欺や取引所の不正アクセスにも注意が必要です。さらに税金についても理解しておきましょう。暗号資産の取引で利益が発生した場合は、日本の所得税法で「雑所得」として課税対象となり、原則として確定申告が必要です。一方、仮想通貨を単に保有しているだけでは税金はかかりません。以上のリスク管理を徹底し、十分な情報収集のもと慎重に投資することが重要です。

仮想通貨の始め方

仮想通貨を始めるには、まず 仮想通貨取引所の口座開設 を行います。日本の大手取引所(CoincheckやGMOコインなど)ではオンラインで本人確認手続きを進めるだけで比較的簡単に開設できます。詳しい口座開設手順は別記事で解説していますので参考にしてください。口座が開設できたら、日本円を入金し、希望の仮想通貨を購入します。取引所の購入画面では、日本円と交換する形で数量を指定するだけです(詳しい購入方法はこちら)。購入した仮想通貨は取引所内に保管されますが、セキュリティを高めたい場合は自分のウォレットに出金して管理することもできます。ウォレットにはソフトウェア型(スマホ・PCアプリ)とハードウェア型(物理デバイス)のものがあり、特に大きな資産を保管する場合はハードウェアウォレットが推奨されます(詳しい 保管方法を参照してください)。

よくある質問

Q. 仮想通貨と暗号資産は同じものですか?

日本では法律上「暗号資産」が正式名称ですが、内容は従来の「仮想通貨」と同じものです。したがって、どちらも同義語として使われます。


Q. 仮想通貨を購入するにはどうすればいいですか?

仮想通貨はオンラインの取引所で購入します。取引所で口座を開設し、円を入金して通貨を買います。なお、取引所は金融庁に登録された信頼できる業者を選びましょう。購入方法の詳細は「購入方法」の解説記事を参照してください。


Q. 仮想通貨には税金がかかりますか?

仮想通貨を単に保有している状態では税金はかかりません。しかし、売却して利益が生じた場合は所得税の課税対象となり、確定申告が必要です。利益計算や申告手続きには注意しましょう。


Q. 仮想通貨を安全に保管するにはどうすればいいですか?

取引所に預けたままでも取引はできますが、万一取引所が被害に遭った場合のリスクがあります。安全に保管するには、ハードウェアウォレット(LedgerやTrezorなど)に移しておくのが最も安心です。また、ソフトウェアウォレットを使う場合もパスワード管理や2段階認証を徹底しましょう。
以上が、仮想通貨の概要と始め方のポイントです。仮想通貨はまだまだ発展途上の分野なので、焦らず基礎から理解を深めていきましょう。安全な取引所での取引と適切な情報収集・リスク管理が、初心者にとって最も大切な心得です。

参考資料: Coincheck「暗号資産とは(入門ガイド)」、CoinPost「仮想通貨とは?」、メルカリ暗号資産FAQ など。

コメント

タイトルとURLをコピーしました