初心者でも安心!まったくはじめての方にも、国内主要取引所(Coincheck、bitFlyer、BITPointなど)の特徴やメリット、口座開設手順を、やさしい言葉で丁寧にステップ解説します。このマニュアルを読めば、不安なく取引をスタートできます。
国内主要取引所の特徴
日本国内には複数の暗号資産(仮想通貨)取引所があり、取引高や取扱銘柄、手数料などがそれぞれ異なります。主要な取引所の特徴を見てみましょう。
- Coincheck(コインチェック):アルトコインの取り扱い数が豊富な点が特徴で、初心者向けの使いやすいスマホアプリが人気です。貸暗号資産(レンディング)サービスもあり、預け入れた暗号資産を運用して増やせるメリットもあります。本人確認では、運転免許証などの身分証と本人が一緒に写った「IDセルフィー」画像が利用でき、複数の証明書を用意すればスムーズに手続きが完了します。
- bitFlyer(ビットフライヤー):国内最大級の取引量を誇り、2016年以降9年連続でビットコイン取引量国内No.1を達成しています。販売所取引の手数料が無料で利用でき、創業以来ハッキング被害がゼロの堅牢なセキュリティ体制が特長です。取扱銘柄は38種類以上あり、1円から購入できるので少額から始められます。スマホアプリも使いやすく、はじめてでも安心して使える設計です。
- BITPoint(ビットポイント):取引手数料や入金・出金手数料、口座管理料など主要な手数料がすべて無料です。そのため、コストを気にせず取引できます。ビットコイン以外にも複数のアルトコインを扱っており、初心者でも利用しやすい取引ツールや、ステーキング・積立サービスなど多彩な機能がそろっています。
- GMOコイン:GMOインターネットグループが運営する取引所で、厳重なセキュリティ管理と使いやすいインターフェイスが特長です。口座開設手数料、即時入金手数料、出金手数料などほとんどの手数料が無料で利用できます。GMOグループの金融サービス経験を活かし、複数の不正対策(システム侵入対策、コールドウォレット管理、マルチシグ署名など)を導入し、高い安全性を実現しています。
- その他の取引所:上記以外にも、bitbank(ビットバンク)やDMM Bitcoin、LINE BITMAXなどの取引所があります。たとえばbitbankは顧客資産の大部分をオフラインのコールドウォレットで管理するなど高いセキュリティ対策を採用しており、多数のアルトコインを取り扱っています(参考:各取引所の公式情報)。このほかにも、取引所の比較ランキング記事では各社の特徴や手数料をまとめていますので、併せて参考にしてください。
口座開設の条件
取引所によって細かい条件は異なりますが、一般的な口座開設条件は以下の通りです。
- 年齢:ほとんどの取引所で「18歳以上」が口座開設の最低年齢となっています。たとえばbitFlyerでは現物取引用口座が満18歳から開設可能ですが、FX(レバレッジ)口座では20歳以上としています。別のサイトでは「18歳以上74歳以下」と条件を示している取引所もあります。いずれにせよ、未成年(18歳未満)の口座開設は原則できません。
- 居住地:国内に住んでいることが必要です。海外居住者は口座開設できない取引所がほとんどです。
- 本人情報:氏名や住所、電話番号、メールアドレスなど、本人確認のための情報を正しく登録する必要があります。入力情報と本人確認書類の内容が一致しないと、開設手続きが進まないことがあります。
- 資金・職業:株式やFXの口座と同様に、一定の金融資産や職業の情報が問われる場合がありますが、通常の利用であれば問題ない範囲です。反社会的勢力の方は利用できません。
これらの条件を満たせば、通常は審査に通り口座を持つことができます。なお、金融庁登録済みの取引所であれば、取引所名が公式サイトにも掲載されており、安心して口座開設できます。
口座開設のステップ(Step by Step)
仮想通貨取引所の口座開設は主に以下のような流れで行われます。各ステップごとに見出し形式でわかりやすく説明します。
ステップ1:メールアドレスを登録する
まず、取引所のウェブサイトにアクセスし、メールアドレスの登録を行います。ほとんどの取引所では、登録フォームにメールアドレスを入力して認証メールを受け取る方式です。送られてきた認証用メールのURLをクリックして本登録画面へ進みます。この段階でパスワードや携帯電話番号など基本情報の入力が始まります。登録は数分で完了するので、焦らず入力しましょう。
ステップ2:基本情報を入力する
メール認証が完了したら、実際にアカウントにログインして、氏名・住所・生年月日などの個人情報を登録します。本人確認に必要な情報を正確に入力してください。また、このタイミングで投資目的や職業などを聞かれることがありますが、嘘のないように回答しましょう。入力にかかる時間はだいたい10分程度です。スマートフォンアプリから登録できる取引所も多く、アプリであればパスポートや運転免許証などの撮影もその場で行えます。
ステップ3:本人確認書類を提出する
次に、本人確認書類の提出(アップロード)を行います。取引所で仮想通貨を取引するには必ず身分証明書の提出が必要です。通常、運転免許証・パスポート・マイナンバーカードのうちいずれかを提出します。たとえばCoincheckでは、顔写真付き身分証と本人が同時に写った「IDセルフィー」画像を提出する方式を採用しています。身分証を1枚しか持っていない場合は、住民票や公共料金領収書などの補助書類が追加で必要になるケースもあります。
提出方法は、画面に表示されるガイドに従ってカメラや画像アップロード機能で撮影し、そのまま送信します。すべて正しく送信できれば、本人確認書類の提出は完了です。
ステップ4:審査完了の通知を受け取る
本人確認書類の提出後、取引所側で審査が行われます。審査が終わると「口座開設完了のお知らせ」メールが届き、口座開設が正式に完了します。たとえばCoincheckでは、本人確認書類の審査が通ると登録住所に確認用のハガキが送付され、このハガキが届いて初めて本人確認手続きが完了すると案内されています。ハガキを受け取るまでは取引できない場合もあるので注意しましょう。
審査には通常数日程度かかります。ただし、bitFlyerの「クイック本人確認」など一部サービスでは、提出から最短5分で完了することもあります。審査完了までに時間がかかる場合は、本人確認書類の入力内容に誤りがないか、送信した写真が鮮明かなどをチェックすると良いでしょう。
ステップ5:日本円を入金して取引を開始する
口座開設が完了したら、取引所への入金手続きを行います。登録した銀行口座からの日本円入金やコンビニ・ATM入金、ネットバンキングなどを利用できます。多くの取引所では即時入金が可能で、手数料が無料になる場合もあります。たとえばbitFlyerでは、入金後すぐに仮想通貨の売買が可能です。
入金が確認されれば、その資金を使ってビットコインやアルトコインを購入できます(具体的な購入方法については、関連ページ「仮想通貨の購入方法」などをご参照ください)。これで仮想通貨取引のスタート準備は完了です。
本人確認と必要書類
口座開設には必ず本人確認手続きが必要です。提出すべき書類と手続きの流れをまとめます。
- 必要書類:基本的には顔写真付きの公的証明書が求められます。運転免許証、パスポート、マイナンバーカードなどが一般的です。場合によっては住民票の写しや公共料金領収書など、現住所を証明できる書類の提出が必要になることもあります。審査時には登録情報と書類の住所・氏名に相違がないよう注意しましょう。
- 提出方法:取引所の指示に従い、スマホやPCで書類を撮影・アップロードします。Coincheckのように身分証と自分の顔写真を同時に撮る「IDセルフィー」方式を導入する取引所もあります。書類と顔写真の両方が鮮明に写るように撮影してください。
- 審査時間:申請後の審査には通常数日かかります。しかし、bitFlyerなどのクイック本人確認対応取引所では、提出後わずか最短5分で完了する場合もあります。それでも審査が長引く場合は、混雑状況や書類の不備がないか確認しましょう。
- 未成年の可否:前述の通り、多くの取引所では18歳以上が口座開設の条件です。18歳未満(未成年者)は取引所で口座を開設できません。18歳以上でも、取引所によっては20歳以上を求める場合や、成年年齢に合わせて条件を変更する場合がありますので、申込前に年齢条件を確認してください。
安全性と取引所のセキュリティ
仮想通貨取引所を安全に利用するためのポイントを押さえましょう。
- 二段階認証(2FA)の設定:口座開設後は必ず二段階認証をオンにしてください。二段階認証とは、パスワードに加えてスマホアプリやSMSで受け取る認証コードを入力する方式で、不正ログイン対策として有効です。設定を怠るとハッキングや第三者による不正出金のリスクが高まりますので、必ず導入しましょう。
- コールドウォレット管理:大手取引所ではユーザー資産の大部分をインターネット非接続のコールドウォレットで保管しており、これによりハッキングリスクを低減しています。たとえばCoincheckでは、取り扱い全暗号資産を一定量以上はコールドウォレットで管理すると説明しています。各取引所の公式発表やセキュリティポリシーを確認すると、どの程度コールド/ホット管理しているかの目安になります。
- 公式サイトであることを確認:口座開設やログインは必ず公式サイトまたは公式アプリから行いましょう。偽サイトやフィッシングメールに注意してください。SNSやメールで「限定キャンペーン」などの誘いがあっても、公式であることを十分に確認してから操作してください。
- 金融庁の登録業者か確認:日本で運営される取引所は金融庁への登録が義務付けられています。口座開設時には取引所名が金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」に掲載されているかをチェックすると安心です。当記事で紹介する取引所はいずれも登録済みの認可業者ですので、安心して利用いただけます。
これらの対策を取ることで、仮想通貨取引所でのセキュリティを高めることができます。
まとめ・関連記事への誘導
以上が仮想通貨取引所の口座開設手順です。ゆっくり丁寧に進めれば初心者でも問題なく開設できます。必要書類を準備し、メール認証・本人確認を行い、審査完了後に入金すれば、すぐに取引が可能になります。口座開設後は二段階認証の設定も忘れずに行いましょう。
最後に、仮想通貨取引を始めるにあたっては基礎知識や購入方法も重要です。関連記事の『仮想通貨とは(初心者ガイド)』や『仮想通貨の購入方法』もぜひ参考にして、安心して始めてみてください。
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